■DJ-中国、シティなど外銀による独自のクレジットカード発行を認可へ
北京(ダウ・ジョーンズ)中国政府は、米シティグループ(NYSE:C)とその他4行が当局の基準を満たせば、同国で独自にクレジットカード発行業務を行う初めての外資系金融機関になると明らかにした。
中国政府が世界貿易機関(WTO)加盟時の公約を果たすため規制障壁を引き下げるなか、外銀は急成長を遂げる同国クレジットカード市場のシェア獲得に意欲を示している。外銀のクレジットカード発行は2004年に解禁されたものの、これまでは中国企業との提携を通じた実施が義務付けられていた。
中国証券業監督管理委員会(CBRC)の政策法規部の副主任、チー・チエンミン氏は、政府のウェブサイトに18日掲載されたコメントで「(5行は)テクニカルな基準を満たした後、正式にクレジットカードサービスを開始できる」と語った。認可時期は明らかにしなかった。
1990年代には中国でほとんど知られていなかったクレジットカードだが、13億人に上る国民の所得と個人消費が急速に伸びるにつれて需要も爆発的に拡大した。
コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーによると、昨年の中国のクレジットカード枚数は4000万枚強と、03年の300万枚未満から急増した。
中国政府はこうした消費者向けサービスの提供で外資系金融機関に後れを取る国有銀行の近代化を図るなか、段階的な市場開放を進めている。
同氏によると、このたびクレジットカードの発行が認可される見通しとなっているのは、シティグループのほか英HSBCホールディングス(NYSE:HBC,0005.HK)、英スタンダード・チャータード銀行(2888.HK,STAN.LN)、香港の東亜銀行(0023.HK)と恒生銀行(0011.HK)。
5行はすべて人民元業務実施に向けて必要なステップとされている中国子会社の設置について、認可を取得済み。
同氏は、クレジットカードが人民元建てになるかどうは明らかにしなかったものの、各行の希望は人民元建てにすることだと語った。中国政府は海外市場で取引されていない人民元を利用した取引を制限している。
シティグループ傘下のシティバンクとHSBCは04年、外資系金融機関として初めて中国の銀行を通じたクレジットカードの発行を認可された。アメリカン・エキスプレス(アメックス)(NYSE:AXP)もその後、同じ年に中国でのカード発行業務を開始した。
マッキンゼーの推計によると、中国政府が市場競争の障壁を引き下げる約束を堅持すれば、カード発行業者の売上高は10年までに最大50億ドル増加する見通し。